ダチの誕生日が、金曜にせまった。
同級生だから、今年でついに三十路。 独身である。
幼稚園からつるんでるヤツである。かれこれ25年か。 時のたつのは早い。
人格は人にプレゼントをするのが大好きだ。 もらうより好きかもしれない。
毎年、なにかしらのプレゼントと、メールを送っていたが、今年は節目。
フンパツして、おいしいと評判のケーキ屋へ。
定番の、イチゴショートのホールを注文。
店員:「お子様のお誕生日ですね!」
人格:「あ、はは、ええ、まあ・・・」
店員:「メッセージはいかように?」
人格「ゆきちゃんお誕生日おめでとう、で」
店員:「ろうそくは何本おつけしますか?」
(一瞬悩む)
人格:「じゃあ、3本で・・・」
あー、シャレでもいいから30本て言えばよかった。
最初は直接持っていこうかと思っていたのだが、サプライズ!の喜びも伝えたく、配達してもらうことに。
母ひとり、娘ひとりでがんばってきたダチに、「ごくろうさん」の気持ちをこめて。
かぎっ子で、土曜日に家に遊びに行くと、お昼はかならず「UFO」だったっけ。
でたばっかりのファミコンで、「スーパーマリオ」やったり(人格は2コンのマイクで遊んでいつも怒られた)、「体温計は何度まであがるのか?」と実験して体温計こわしたり、「りぼん」のまわし読みしたり、隠れてタバコ吸ったり、同級生からカツアゲしたり、自転車盗んだり、夜の校舎窓ガラス壊してまわったり・・・(嘘)
ババアになっても、よろしくな、と言いたい。
☆あ、血液検査の結果。 「血が薄い!」とのこと。それは想像しうる事態だったが、「血糖値が高い」とも言われた・・・ ヘルシア緑茶でも飲むか・・・
★★★★本日の映画★★★★
「無能の人」
つげ義春原作の漫画の映画化。 竹中直人主演・初監督。
原作を読んでから映画を観ると、けっこうがっかりさせられることが多い。
たぶんに、原作ではドロドロしてた部分を、一般受けするように「ええ話」にこぢんまりまとめてしまうからだと思う。
でもこの作品は、かなり独自のオーラを放つ「つげワールド」を忠実に再現しつつ、それにとどまらず「竹中ワールド」のテイストを絶妙なさじ加減で加えている。
ストーリーは、なんの仕事も続かない、本職は貧乏漫画家の主人公が「石」に魅せられ、川原で「石屋」を開く、というもの。淡々としながら、飽きさせない。すごく丁寧に作られた作品。
竹中直人に「笑いながら怒る人」と印象しか持ってない方には、ぜひぜひ観て欲しい。
余談だが、特別・友情出演で、かなりの有名どころが多数出ている。ほんのワンカットや、セリフなしの役ばかり。それを探しつつ観るのも面白いかもしれない。