白いおしろいはきつけて
キリリとひいたアイライン
マスカラ幾重に重ねつけ
ほとんど詐欺師のこのまつ毛
小指で紅を塗りつけて
洗い髪をばなびかせる
身を固めるは夜の戦闘服
網のタイツに足とおし
先とがらせたピン・ヒール
仕上げに香水吹き付けて
いざ出陣だ 宮島町
たはははは。
いや、仕事してきたの。 ダチのママがやってる店で。
ダチがふだんは手伝ってるのだが、なんか風邪ひいたとかで、その妹もコドモが熱あるとかで、夜の7時に呼び出し喰らって。
前述の通り、人格も体調万全ではなかったけど、いくらか寝たおかげで楽になってたし、いつも世話になってるママなんで。
「8時から」ってんで、バタバタお風呂入って、トマトと牛乳飲んで、正露丸も飲んで、「ご出勤」
ふだんの水曜なら、ママひとりでもできるけど、ゆうべは予約があったらしく、こういうときに女の子がいない、というのは水商売ではキツイ状況。
年はそのままでイイ、けど名前だけは・・ってんで、むか~しの恥ずかしい源氏名、「愛ちゃん」
久方ぶりにこの名前で呼ばれても返事してしまう自分がどうかと思った。
お客さんも、地元の人ばっかだし、ママもさばさばしたイイ人なんで、気は楽やったなあ。
ただ、いかんせん腹の調子が心配なので、はじめはビール飲んでたけど、途中からお湯割り作って飲んでた。
でもこの店、一応スナックではあるけど、ママが料理がうまいので、一品モノとか作って出してる。
一日ロクに食べてなかった人格は、お客さんの小鉢からちょいちょい失敬していただきました。
「おいしいっすねー」とゆうべ一番言ってたのは人格かもしれん・・
なぜかむかしやってたときからだが、人格は「色」というより、「聞き役」として重宝がられる。
別れた奥さんと暮らしてるコドモの写真見せられて、とうとうと語られたり。
人格は自分のことはほとんどしゃべらないけど、「いや、アンタ、見りゃわかる、アンタも若いのに苦労してきたやろ?」とか・・
そんな生活に疲れた顔しとるんかい。。。
苦労してないっすよ、ぜんぜん。 つーか、母親ゆずりのイイとこで、なんかあってもすぐ忘れんの。
だからシワとかないのっ(強調)
いったん悩むと悩むだけ悩んで、あとは忘れる。 長生きのコツ。
しっかし、久しぶりにカラオケなんか歌っちゃったわ・・
「なんか若い子の曲聞かせてよ」って言われてもね、人格は若い曲は知らないの。
だから「かもめはかもめ」なんか歌ったよ。(知らないだろうなあ・・)
デュエットも、「三年目の浮気」とか・・・
でも、さすがにふだん、5時間以上の外出ができないだけあって、6時間立ちっ放しは辛かった。 お酒入るから、安定剤も飲めなくて。(必要なかったけど)
帰り、ママとタクシーに乗ってて、「また年末頼むわー」と言われたけど、それまでにぶっ倒れてなければー。あははー、と返し、酔っ払いらしく寿司折(といってもお客さんのおみやげの助六)さげて、やっとご帰還・・・
もうお風呂に入る気力も体力もなかったが、足、むくんでるし、化粧も落としたかったので、入った。 湯ぶねで寝そうになりながら。
給料、日払いでくれたんだけど、人格、もらった瞬間、
「ああ!今月の医療費ができた!!」
と思った・・・ ちょっとだけ、悲しい。
しかしきのうのヒット数、二倍て。